砥部焼,とべやき:愛媛県伊予郡砥部町の特産品,磁器
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砥部焼<とべやき>
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砥部焼はぽってりと肉厚の磁器で白磁に透き通った藍で描かれた絵模様(呉須絵(ごすえ))が特長。くらしの実用陶器としても素朴で丈夫で使い易い器です。産地は愛媛県伊予郡砥部町(えひめけん
いよぐん とべちょう)。
また、砥部焼は四国一の生産額をあげている磁器の焼物で、ほとんど手づくり、手描きで生産されています。
砥部の陶工はろくろ技術が高いことでも有名です。製作工程のほとんどが手づくりで、手のぬくもりを感じる焼物は毎日見ていても飽きがきません。 |
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陶石山→陶石→粉砕→杯土→ロクロ→乾燥→仕上げ→素焼→絵付→施釉→本焼→製品
ここまでが基本的な砥部焼の行程です。1250度の温度で焼き上げます。この上に赤や金など特殊な色を付ける場合は、できあがった製品の上に絵付けをしてもう少し低い温度(700度)で焼き上げます。 |
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江戸時代、この地の陶工は、土地に産する伊予砥(いよと)という砥石(といし)くずを原料に器を作り、登窯(のぼりがま)で豊富な松の木を燃料に砥部焼を焼いていました。その技術は、唐津や有田、朝鮮半島から伝わったものと言われています。220余年たった今も、その歴史と伝統は生かされています。
磁器創業220余年の歴史をもつ砥部焼は、国の伝統的工芸品に指定されています。 |
1740年 |
大洲秘録に砥部焼の名称があり、陶器が焼かれていた。 |
1775年 |
大洲藩主加藤泰候が、砥石屑を用いて磁器創業を命じる。 |
1777年 |
杉野丈助が磁器の焼成に成功する。
(砥部焼として磁器創業に成功) |
1885年 |
砥部焼の清国(中国)への輸出が始まる。 |
1893年 |
シカゴ世界博で淡黄磁が1等賞にかがやく。 |
1976年 |
砥部焼が国の伝統的工芸品に指定される。 |
1977年 |
砥部磁器業二百年祭を行う。 |
1984年 |
”砥部焼まつり”はじまる。 |
1989年 |
砥部焼伝統産業会館が完成 |
1995年 |
砥部焼の地球儀が国連欧州本部に設置される。 |
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貞山窯 |
当ショップでは、貞山窯(でいざんがま)で作られた作品を紹介しています。
砥部焼の中でも非常に珍しいすべての製品を手作りされている窯元さんの作品です。そのため、同じものはひとつもありません。ちょっと見ると同じように見える器も、模様もサイズも一個一個微妙に違っています。作品ひとつひとつに気持ちを込めてとても丁寧に作られています。そして、使えば使うほど手づくりの温かさが伝わってきます。 |
※当ショップ掲載の作品はいずれも手作りのため同じ様な柄、形であっても微妙に色合い、形状が異なります。 |
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